戦時中の話ですが、
海軍の軍人さんが戦死した友人の家を訪ねた時のこと。
故人の家族と色々生前の話で盛り上がり、
是非泊まっていってほしいということになりました。
旅館をとっていたのですが、
是非にということなので甘えることになったそうです。
案内されたのは戦友の部屋でした。
夜中ふと目を覚ますと、体が動きません。
おかしいな、と思い体の各部を動かしてみたところ、
首だけが動きました。
首を回してみると、部屋の隅に人影がありました。
暗闇の中に、白無垢を着た若い女性が座っているのです。
しかも、布団がもう一組敷いてあるのです。
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