【洒落怖】洒落にならない怖い話まとめ

【洒落怖】洒落にならない怖い話をまとめました!楽しみながら読んでいただきたいのですが、怖くて眠れない夜を過ごすことになるかもしれません。その責任は負えませんので自己責任でお読みください。

2019年07月



自分の親父と骨董の話を書きます。

親父は紡績の工場を経営していましたが、
何を思ったか50歳のときにすっぱりとやめてしまい、
経営権から何から一切を売り払ってしまいました。

これは当時で十億近い金になり、
親父は

「生活には孫の代まで困らんから、
これから好きなことをやらせてもらう」

と言い出しました。

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もうだいぶ前のことになりますが、
当時私は金属加工の小さな工場を経営していて、
折からの不況もあってその経営に行き詰まっていました。

そしてお恥ずかしい話ですが、
自殺を考えたのです。

もう子供たちは成人しておりましたし、
負債は生命保険で何とかできると思われる額でした。

今にして思えば何とでも道はあったのですが、
精神的に追い詰められるとはあのことでしょう。

その時はそれしか考えられなくなっていました。

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爺ちゃんは当時すごい田舎の山村に住んでて、
村にはあまり評判のよくない医者が一軒しかなかった。

それで爺ちゃんの知り合いの年配の男性が盲腸になって、
しかたなくその医者に手術してもらったんだけど、
膿の処置が悪かったとかで腹膜炎を起こしてしまったんだ。

これは市の病院に運んで腸を出して洗うしかない、
ということになったが、
真冬で豪雪地帯なのでバスは動かないし、
鉄道は最初からない。

けれど運のいいことに、
たまたま村に陸軍の部隊が駐屯していて、
事情を話したら馬そりにのせて
市まで運んでもらえることになった。

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俺は今は大きなデザイン事務所に勤めてるんだけど、
専門学校を出てしばらくは、
学校から勧められた冠婚葬祭会社で写真加工のバイトをしていた。

葬式の場合は遺影用として
スナップから顔をスキャンしてスーツ姿にしたり、
結婚写真の場合は全体的な修正などの仕事が多かった。

あとは写真に関係ない細々した雑用。

ある20代の若い男性の葬儀で、
アルバムから遺影用の写真を選ぶのに自分も加わったけど、
そのあとで60代と思われるご両親から呼び止められて
奇妙な依頼をされた。

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子どもの頃、ひい爺さんから聞いた話を書きます。

ひい爺さん(以下爺さん)は明治の早い時期の生まれで、
しかも山村で育ったためいろいろと奇妙な風習を知っていて、
自分が子どもの頃によく話してくれました。

爺さんの村では送り番という役回りがあり、
これは三軒ひと組で回り番で当たる遺体の埋め役のことだそうです。

当時爺さんの村はまだ土葬で、
寺で葬式を行った後に、
遺体の入った棺桶を荷車にのせて村はずれにある墓域まで運ぶのです。

村の顔役や男手のない家では代わりを頼むこともできましたが、
葬式では酒も振るまわれ些少の礼金も出たそうです。

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