俺は幼稚園児だった頃、
かなりボーッとしたガキだったんで、
母親は俺をアパートの留守番に置いて、
買い物に行ったり小さな仕事を取りに行ったりと出かけていた。
ある日、いつものように一人でボーッとしていたら、
誰もいないはずの台所でガタガタ音がするのに気がついた。
誰もいないはずだよね~と襖を少し開けて見てみたら、
見知らぬニーちゃんが二人、
台所のあちこちの引き出しを開けてなんだか探していた。
泥棒だ!と驚いて、
流石に怖くなって押し入れに隠れようとした。
窓から大声出して助けを求めようとは気がつかなかった。
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