2021年07月
【洒落怖】被猿
俺の生まれ育った町は四国の田舎町で、
俺が小さかった頃はまだ旧い風習や考えが残ってた。
例えば、幼馴染みに双子がいるんだけど、
それを年配の人は"忌み子"として嫌っていたり、
五感や身体に傷害がある子を、"欠け子" と呼んだり。
つまり、普通には生まれてこなかった子
(こう書くと大変失礼で、お怒りになられる方は多いとおもいますが)
を忌み嫌う風習があった。
今ではほとんどないらしいが、
昭和の終わりまではあったと思う。
町自体がかなり小規模なこともあり、
そういう子が生まれるとすぐに噂は広まる。
迫害を受けるようなことはなかったようだけど、
後ろ指さされたり、遠ざけられたりということはあったようだ。
となると、そういう子は生みたくない。
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【洒落怖】心が弱っている時
私は心が弱っている時に、
この世のものじゃないものが見える…
旦那の実家は岩手県。
盛岡から宮古に行く一本道。
当時、旦那の家族にいじめに合った私は深く傷ついて、
泣きながら私を慰める旦那と一緒に村を歩いていた。
ふと左を見ると、
白いボヤッとした剥げたおじいさんが洗濯物を干していた…
そのまま歩くと、
「あははははは」
と笑い声とともに、大きなトラックと、
上半身のないランドセルを背負った低学年ぐらいの少女が見えた。
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【洒落怖】汚い部屋
私が中3の頃の話。
その時学年全体から無視されたり
罵詈雑言を浴びせられたりして、
ドラマでありがちな悪戯はされなかったけど、
それはそれで結構キツかったのね。
何も食べられなくなって、
(神経性胃炎?かなんか言われた)
ブドウ糖が足りないとかどうとかで、
毎週病院に通ってた。
両親が
「調子が良くなったらでいいから」
って学校を休ませてくれてたからまだマシだったけれど、
夜な夜な居間で、私の進路等について
ケンカしてた両親の声が聞こえてきて、
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【洒落怖】写真・思い出
念願の彼女が出来て、
二人でドライブに行く事になった。
彼女はイケイケだったり、
ハジけてるわけでもない。
淑やかで清楚な感じの女の子だった。
ドライブの最中、
好きな音楽や映画、景色などの話をしながら、
極普通だが楽しんでいたのだが、
前方を走る車がスピードを下げて、
少し反対車線に避けるように走った。
原因は猫?の轢死体だとすぐわかった。
昼間の時速3-40km、
徐行ではないが痛々しい猫の姿がハッキリ目視できた。
その光景に二人とも何か口にするわけでも無かったが、
彼女はそれから黙り気味になってしまった。
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