死んだ祖父さんが法事で酔っ払った時に聞いた話。
祖父さんは若い頃鹿児島で漁師をしていた。
ベテラン漁師の船に乗せて貰って働いていて、
毎日のように漁に出ていた。
その辺りの海は無人島が点在していて、
中に昔々海賊が財宝を隠したという伝説が残る島があったらしい。
今では考えにくいが半世紀前くらいは
そういうのを真に受ける人が結構いて、
雑誌がが採り上げるやブームになり、
一時は宝探しの連中でその島が賑わったもしたんだとか。
それも数年経つと
沈静化し殆どの人は去っていった。
ところが一人だけ帰らずに
島に住み着いてしまった男がいた。
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