昔から続く怪異。
愛知県○○市。
その昔少なくとも200年以上前の話。
岡崎城の城下町は天下を二分するほど賑わっていたらしく、
駕籠を担いで人を運ぶカゴカキと呼ばれる人たちがよく行き交っていた。
そんな中、
カゴカキの中に妙なカゴカキが出始めたようだ。
中に客を乗せながら籠を背負う前の者も後ろの者も、
そして中の客も一様に右を向いている。
すれ違う町民が何だろうと釣られて見るも、
特に変わった様子もない。
妙なものだと思いつつしばらくして何となく振り返ると、
まだ同じ様子なのだという。
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